『カイジ』が大好きだ。
何を隠そう俺は、カイジを描いている福本伸行先生の熱狂的な信者なのだ。
どれくらい信者かというと、アパホテルの客室に置かれてる社長の本と『カイジ』を全室入れ替える方法はないか画策していたくらいだ。
しかし最近のカイジがやばい。明らかにどうかしている。
Amazonの評価もご覧の有様だよ。
「漫画家の年金代わりの作品」なんてインパクトのあるディスから、「あまりに批判されて可哀想なので星3です」とか魑魅魍魎としたレビューになっていて、もう見てられない。
現在連載中の「24億脱出編」は信者でも裸足で逃げ出すほどのとんでもない出来。信心が試されてると言っていい。
しかしカイジの評判が芳しくないのは、今に始まったことではなく、前々シリーズの「和也編」から顕著になってきている。
まずい、このままではカイジがもう終わった漫画だと思われかねない。
世間でのカイジの評価が低迷を迎えている今こそ、福本信者である俺が冷静な評価を下さなければいけない。
そんな断固たる思いで、今回は低迷の始まりである「和也編」を再度読み直した。
ただ、そもそも俺はこの「和也編」はゲーム性こそイマイチだったものの、福本伸行の根底にある濃密な世界観が味わえる優れたシリーズだったと思っている。
本当ならその理由について延々と4万字くらい書き連ねるつもりだったのだが、読み直した結果、俺はある大発見をしてしまった。
それは。
和也が・・・・
可愛いすぎる・・・・ってことっ・・・・・!!
もうね、かわいすぎんのよ。和也が、いや和くんが。
起こる出来事すべてに感情を隠すことなく一喜一憂する姿が愛おしすぎ。
天使と悪魔の顔をあわせ持つ赤ん坊のような愛らしさ。
え、まってまって!!
ヤバ。
産まれて初めて母性抱いた。そんな感覚。
だから今回は「和也編」のストーリーではなく、
和くん、いや和きゅんの魅力にフォーカスを当てて作品を迫っていきたい。
お前ら、母性を発揮する覚悟できてるか?
タップできる目次
和きゅんの魅力考察。
・お疲れ和きゅん。

引用:賭博堕天録カイジ
カイジと村岡の「17歩」の激闘を見届け、新たなギャンブルへと向かう車内のご様子。
これから相対するギャンブル相手を前にして熟睡できる大物っぷり。
さすが兵頭会長のご子息ですね。
・こっち向いて
引用:賭博堕天録カイジ
あらぬ誤解でカイジにそっぽを向かれる和きゅん。
オノマトペを口にしちゃうのが可愛い。友達が素っ気ないと悲しいですからね。
・不本意なあだ名

引用:賭博堕天録カイジ
「ミスター悪意」呼ばわりされて困惑する和きゅん。
カイジと喧嘩してるときの和きゅんはほんと楽しそうですね。萌え。
そんなカイジとのいちゃつきを経て、いよいよアジア3人組の「友情確認ゲーム」スタート。
ゲーム開始当初は目論見通りでご満悦の和きゅん、と思いきや。
・あれ?

引用:賭博堕天録カイジ
喰うか喰われるか、生と死の狭間にいるはずのアジア3人組。
なのに裏切りのそぶりさえ見せない三人。その様子を見て考え込む和きゅん。
・悩んで出した結果

引用:賭博堕天録カイジ
もはやこいつら生き物じゃない。
生存欲求を失った草たちの友情にがっかり。
でもどうやら事前に光山の檄があったと知り、ご不満な和きゅん。
・ズルはダメ!
引用:賭博堕天録カイジ
そこでちょっとしたイタズラ(不正)をして3人を困らせます。
うーーーん、そんなわがままなところも可愛いですよね。
その結果3人はいがみ合うことに。
・ゴリラ化
引用:賭博堕天録カイジ
期待通りの反応に大喜び。
・カイジも負けじと
引用:賭博堕天録カイジ
動物園かな?
ご不満な様子から一転、予想通りの展開に大喜びの和きゅん。
その後は絶好調。
和きゅん語録、止まりません。
・おじさんっぽい
引用:賭博堕天録カイジ
・オー人事。
引用:賭博堕天録カイジ
・流行語大賞あげたい
引用:賭博堕天録カイジ
いちいち時代を感じさせるワードチョイスの和きゅん。
本当にカイジより年下なのかな?
・でもやっぱチャラいっス!
引用:賭博堕天録カイジ
・だいじょうぶ?
引用:賭博堕天録カイジ
古さと新しさを併せ持つハイブリッド和きゅん。素敵です。
そして一方では小説家ならではの一面も見せてくれます。
・頃合い・・・
引用:賭博堕天録カイジ
新語を生み出す和きゅん。さすがは小説家ですね。
「殺愛」いい響きですよね。「コロアイ。」なんてタイトルで恋愛小説かけそう。
・意味不明・・・? いや・・・
引用:賭博堕天録カイジ
新たな反義語?を生み出す和きゅん。「不明」から一歩進んだら「発明」になる。
これ、ノーベル賞並みの発想じゃないですか?
絶好調の和きゅん、しかしゲームは予想外の展開へと進み・・・・
・熔ける和きゅん。
引用:賭博堕天録カイジ
・ がっかり和きゅん。
引用:賭博堕天録カイジ
・うなだれ和きゅん
引用:賭博堕天録カイジ
最終的には怒られた子犬のように。
この和きゅん愛らしすぎません? 待ち受けにしたい。
・でもすぐ舞い上がる。
引用:賭博堕天録カイジ
自分の才能が認められて嬉しい和きゅん。
この反応はもはや乙女のそれ。
和きゅん可愛すぎ。
いかがでしょう? 和きゅん七変化が楽しめる「和也編」。
めちゃくちゃ面白いです。
もう最高。
もうこのキャラクターを描き切っただけで「和也編」は大成功。
悪いけど福本先生の勝ちで決まりッス!
講談社さん、お願いですから和きゅんだけのLINEスタンプ作ってください!!
お願いします!!
ワンポーカー編も必見。
つまるところ「和也編」はカイジと和也の対比が絶妙なんです。
仲間に裏切られ、幾度となく苦渋を舐めさせられても、人を信じることを諦めきれないカイジと、恵まれた境遇に産まれながら、誰からも愛されることなく、裏切られ傷ついた結果、誰も信じることができなくなった和也。
根っこの感情は一緒なはずなのに、正反対の結論に行き着いた二人。
その勝負は次編の「ワンポーカー編」へと持ち越されるわけです。
ワンポーカー編の決着前の二人の会話、これがほんとにいいシーンなんすよ・・・・
次回はワンポーカー編の和きゅんにも密着したいと思います!
お楽しみに!!
真面目な「和也編」のストーリー解説も書きましたのでこちらもぜひ!


面白い笑笑