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【映画化】ヲタクに恋は難しいはただのリア充になろう系漫画だったのか?

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 『ヲタクに恋は難しい』(通称:ヲタ恋)がアニメ化に続き、実写映画化されるというニュースがツイッターに流れてきたとき、卑屈で性根が腐りきった僕はこう思った。

 

 

「やれやれ、またオタクが一般人に消費されてしまうのか」と。

 

ヲタ恋を知らない人もいると思うので、以下、公式サイトのあらすじを。

ヲタクな人も、そうじゃない人も
ニヤニヤできてキュンキュンしちゃう、あなたのためのラブコメディ!!

隠れ腐女子のOL・成海は転職先で
幼なじみのルックスよく有能だが重度のゲームヲタクである宏嵩と再会をする。
とりあえず付き合い始めたものの、ヲタク同士の不器用な二人に真面目な恋愛は難しくて…。

 

現在アニメ化もして大人気ブレイク中のオタクを題材にしたラブコメである本作。
なんとついに実写映画化。これにはちょっと驚いた。と同時に、

 

「どうせイケメン俳優&美人女優がなんちゃってオタク感だしてやるんだろ?
マリオカートとか適当にみんなでキャッキャッやってればオタクっぽいよな?」

 

みたいな浅いシーンとかあるんでしょ。

 

お前らみたいなオタクが存在するか。

 

どーせよく洋画の恋愛映画とかの予告とかで使われている可愛い感じの女性のナレーションとかで、

 

「ちょっと不器用。でもまっすぐなオタクたちの恋愛ストーリー!」

 

みたいな予告なんでしょ?

 

企画者もみんなが好きそうな恋愛映画で、

「おっ、ちょっとネタになりそうな題材みっけ。ちょっと適当に撮っときゃ固定ファンもいるし、それなりに売れるだろ」

 

みたいな考えに違いないのだ。

まぁ漫画原作の映画はこの発想で作られているわけで、
それに関しては、いいんですよ。

 

最近やたら映画化されている少女漫画原作の映画って、
内容は女性向けの恋愛ストーリーだから、別にありなんですよね。

万人向けに映画につくりなおしても。

 

ただこの漫画に関しては本来オタクのために作られた作品じゃないの?って思う。
そういう作品を一般の皆様方に見せてどうすんのよ。

 

だってリア充が、

 

「いやーけいおんいいわwww 唯ちゃんww 萌えw」

 

とか言ってたらすごい複雑な気持ちになるじゃないですか。

(話題が古いのは筆者の年齢のせいです。)

 

こっちの狩り場にまで浸食してくんなよ・・・っていう。

 

そんなのライオンが

 

「最近ヘルシー思考でさぁww」

 

とかいって草食ってるようなもんですよ。

 

シマウマどうすりゃいいのさ。

 

ヲタ恋をリア充たちに見せて、「へぇー、オタクってこんなことやってんだーw」

ってオタク動物園やる気ですか?

 

オタク向け作品ならオタクだけのお楽しみにさせてくださいよって思ってしまうのだ。

 

 

 

そもそもヲタ恋は本当にオタク向け漫画なのか?

でもそもそもヲタ恋は本当にオタク向け漫画なんだろうか?

ここで最近アニメ化されたヲタ恋のOPを見て欲しい。(特に後半)

 

www.youtube.com

 

 

・・・何これめっちゃ素敵な雰囲気やん。

 

アニメ版の逃げ恥かな?

 

出てくるキャラ全員イケメン・美女しかいねぇし。
実際、リアルでも可愛い・かっこいい評価をされている設定だし。

 

おまえら、いやおまいらみたいなオタクが存在するわけないだろ。

 

つーか普通にリア充やんけ。

ただのオタク趣味もったリア充やんけ。

 

そう。そもそもヲタ恋はオタク向けオタク恋愛漫画なんかじゃなく、
オタクの皮を被ったリア充たちのラブコメ漫画でしかないのだ。

 

それなら映画でイケメン・美人を使うのはなんら間違ってない。

むしろオタク感丸出しじゃあ、ダメなんだよ。

オタクにも夢くらい見させてくれ。

 

そう、夢。

 

この漫画はオタクたちの夢物語。

 

いわばオタクのための”リア充になろう系*1のオタク漫画だったのだ。

ヲタ恋のキャラはディープなオタク趣味を持っていて、リアルでは隠して生活してるけど、別に実社会でもうまくやれてるどころか、むしろ高評価。

それでいてオタク趣味で繋がり会える友人・恋人がいて、リアルもオタクも充実してます!っていう、オタクのパーフェクトジオングみたいな存在なわけです。

 

『ヲタクに恋は難しい』というタイトルに騙されてしまっていたけど、

そもそもオタクだから恋が難しいんじゃなく、単純に登場人物たちがちょっと不器用なだけでしかない。
しかも別にいうほどうまくいってない感じでもないし。
いや、全然難しくねぇじゃん、っていう。

 

「なんかうまくいかない…恋、してるなぁ…(きゅん)」

くらいの難しさですわ。

とはいっても面白い。実写はどうなる。

とまぁ否定的な見解めいた説を並べてしまったけれど、
今更ですが僕はこの漫画がとても好きです。

いつも新刊が出るのを楽しみにしてるし、本当に面白い。

 

ヲタ恋はイラストサイトのpixivが運営しているweb漫画サイトで連載しているんだけど、僕の中でこういうゆるめの日常を描くラブコメっていうのはweb漫画のメインストリームだと思っています。
全然違うんだけど、どことなく『堀さんと宮村くん』っぽいというか、近年のweb漫画の代表作だと思ってるわけです。

 

好きだからこそ、つい当ブログの処女記事にしてしまい、

実写映画化のニュースに心をざわつかせているのだ。

 

残念ながらオタ恋の実写版は決してオタクのためには作られないだろう。
映画にする以上、一定層に受け入れられるように作る必要がある。

 

しかしそれが逆にオタクのために作られていることになるのかもしれない。

オタクだけれど、いわゆるリア充めいた生活を送っている。
それこそ、オタク層の人たちが一番望んでいる理想のライフスタイルなのだから。

 

今やオタク文化は日本の一大産業で、昔ほどマイノリティーな文化ではなくなっている。
男性ファッション誌でラブライブ!の声優がグラビアを飾ったり、紅白に出場したりと確実に時代は変わったのだ。

 

だけど個人的にはオタクという性質を持っている人間のひとりとして、オタク文化が世間に浸透することをそれほど望んでいない。

だって知っている作品のソシャゲのCMを家族と一緒に見たりすると、非常にムズムズしてしまうからだ。

 

別に多くの人に受け入れられる必要なんかなく、必要な人にだけオタク文化があればいいと僕は思う。クラスのオタクのお調子者野郎がでかい声で、「ハルヒ最高だよな!クラナドは人生だよな!」って騒いでいると、自分が側にいなくても、頼むから静かにしてくれ・・・と思ってしまうのだ。

 

メジャーはメジャー。アングラはアングラでいい。

 

オタクの母数が増えたからといって、メジャーと肩を並べようとすることがオタク文化の成長ではないような気がする。

 

今回のヲタ恋の実写映画化で僕が感じたもやもやは、音楽でいうならインディーズでやっていた人気バンドがメジャーにいってしまった時の寂しさと似ている。

 

俺たちだけがこの良さをわかってればよかったのに!!

というあれである。

 

でもヲタ恋はweb漫画というインディーズ感のある媒体でデビューしただけで、他の映画化原作同様、非常にポップで万人受けする、いわばメジャーで勝負できる漫画だったのだ。

よくよく考えてみれば、この作品の映画化はむしろ正着手を辿った結果といえるかもしれない。

だから繰り返すが実写化でイケメン・美女で役者を固めてもなんの問題もない。

リア充もオタクも楽しめる映画になるよう期待しています。

 

 

あ、主演は中条あやみちゃんでリクエストしていいっすか?

 

 

ヲタクに恋は難しい: 1 (comic POOL)

ヲタクに恋は難しい: 1 (comic POOL)

 

 

成海と宏嵩の再会。そして…

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*1:小説家になろうというサイトで人気ジャンルである”現世では冴えないキャラが異世界に転生して俺スゲー!”ってなるオタクなら一度は妄想したことがある世界を描いた小説群を指す。

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